Copy&Paste_小説
正確な時刻は分からない。空の色を見る限り、もうそろそろ夕暮れ時が近い。薄い鱗雲が山の方へゆっくりと流れ、空の水色は今にも色を失って透けてしまいそうだ。 今していることと言えば、一仕事終えて暫く源氏の2人と談笑をしていた。…まぁ、談笑ということ…
「今日はお休みだ」『・・・はい?』 一瞬、何を言われたのか分からず聞き返す。いつも通り、朝食の時間に遅れてきた僕。珍しくぎねさんもたぬきさんも食べ終った後に起しに来たので、大広間には僕と何人かしかいない。そこに、審神者さんがやってきた次第な…
「おっし!粗方片付いたな!」「はぁ。やっと終わったぁー。正直夜目利かないから死ぬかと思ったぜ。なんで俺が夜戦に・・・」「そりゃあ、お嬢のお目付役だからじゃねぇのか?」「まぁ・・・」 曖昧な返事をしながら御手杵は頭を?く。 他の隊員も厚の一言を…
大広間には他の刀剣たちが和気藹々と朝食を摂っている。僕が広間に入ると大体の刀剣は挨拶をしてくれる。理想の家庭っぽい雰囲気。まだここに来て日が浅いとはいえ、そろそろこの空気に慣れないと精神的に持たない。別に疎外されてるわけではないのだが、な…
「おーい。朝だぞー」 某月某日。天下三名槍が一つ―――本人曰く刺すことしかできない―――こと、御手杵はとある部屋の前にいた。何度か中にいる人物に声を掛けるも、襖には自分の影が映っているだけで開く気配はない。わざわざ部屋の中に声を掛けずとも、襖を開…
【本編に入る前に】 ■女審神者(ただし、俺っ子で男勝り)■あざとくない加州■拙い文章(脳内ただ漏れ文章)■微かな恋愛要素■それでもおk!なんでもこい!という方向け 【うちの本丸―朝―:加州清光】 『―――』 ふと、意識が浮上する。微睡む視界の中、眼前に折り畳…